新しい伝統をありがとう
今年の3年普通科はすごい!
一年の時から三年間普通科の国語の授業を担当し、三年間持ち上がっただけにみんなの授業態度や日常生活が少しばかり分かる。一年のころは落ちつかず、人のせいばかり、愚痴をこぼす姿があちこちで見られ、マイナスのエネルギーが出ていて、勉強なんて二の次。宿題を出したり、作文や発表を入れた授業をやろうとしても拒否反応。中には「発表しませんから」と言い放つ子も。あるクラスでは「俳句がなんの役に立つのか」とまで言い出す。明らかに不満のポーズ。私は何とかしてものの見方や考え方を様々な方向から見れる心豊かな高校生にと焦ってしまい、怒ったり、説教したり、放課後の居残りをしたり・・・わずかなエネルギーを振り絞りながら君たちに注いだ!?
しかし、今は君たちは全く違う。提出物の期限は守る。授業中私語は全くない。勉強の必要感も感じている。発表も自らする。指名したらすぐに自分の考えを述べる。小論文の書き方・面接練習も礼儀正しく前もってお願いに来る。合格の報告からそれまでのわずかな指導のお礼も全員が感謝の気持ちで丁寧に挨拶に来る。
何より嬉しいのは、当たり前のようであたり前にできなかった遅刻や欠席が、今年の3年生にほとんど無いことだ。引き締まった生活ができていると感じている。出席率が24クラス中の上位だ。3位以内の表彰も何度もあり、賞状の数が物語っている。つまり、成功のカギはこんな日常の何気ない普通のことが地道にできることにかかっているということだ。このことをあなたたちがやり遂げたことがとてもうれしい。
私はあなたたちが本当に素晴らしい文化を大和青藍高等学校に残してくれていると感謝したい。あと3カ月、学校に出てくる日は30日弱ではあるが、あなたたちにしかできない文化を、胸を張って残して卒業をしてほしい。自身のぶれない生き方の宣言「私の生き方詩集」を完成させ後輩に残そう。自分のために、後輩のために、大和青藍のために。
新しい伝統を残してくれてありがとう。 椎木 八洲子
次は、もうすぐ新年を迎えるので、「迎春」 迎先生お願いします‼