2023年06月07日

【卒業生世界大会報告】

調理科ニュース

【卒業生世界大会報告】
2022年10月フランスで開催されたヤングシェフコンクール世界大会に本校卒業生(ホテル日航福岡就職)の池田亮さんが出場しました。
新型コロナ流行の影響で当初は2020年4月、上海開催の大会に出場予定でしたが、結局2年以上遅れた2022年のフランス開催への出場となりました。

〜エスコフィエ通信より抜粋〜

「想定外の事態と言葉の壁」
開催地ニースに着いたのは大会2日前の夜です。翌日は市場で現地の食材を調達し部屋で練習しました。
日本でも細かく計画をたて、時間を計算して毎日練習してきましたがキャベツなど日本と違うことがわかっていましたので準備しておきたかったのです。

コンクール当日は、のばして支給されるはずのパイ生地がかたまりで支給され作業時間をとられました。
また、助手として洗い場などを手伝ってくれる現地の学生さんたちへの指示がなかなか通じなかったりと予想外のことが重なり、焦りもあって手を切ってしまいました。
通訳の人を呼んで通訳してもらえましたが、傷の手当てなどで時間が押したこともあって「手を動かした方が早い」と考えて一人で進めました。
最終的に5分タイムオーバーで4位という自分としては不本意な結果に終わりました。
日本で100％できていることでも全く違う場所ではパフォーマンスが大きく下がることまで考えが至らなかったのが最大の反省点です。

「価値観が変わった経験」
ガラディナーでは有名なM.O.F (フランス国家最優秀職人章)の方々やミシェル・エスコフィエさんにお会いできて夢のようでした。
延期された期間を含めるとかなりの期間、コンクールを意識して過ごしましたので、終わった今の気持ちはなんとも言えません。オリンピック選手の気持ちが少し分かったような気がして、4年に1度のチャンスに備え続けるメンタルの強さを学びたいと思いました。
日本代表という重大な役目を頂戴し、価値観が変わるような大きな経験をすることができました。先の見えない大変な時期にも関わらず支えてくださった日本エスコフィエ協会の皆様、会社、応援してくださったすべての方に感謝し、ますます精進していきたいと思います。

卒業生が世界で活躍しているのはすごく嬉しいですよね！
今後とも頑張って欲しいです！職員一同応援しています！